白い扉

この作品は、1888年の秋に、コペンハーゲン北部ルングビューの別荘に滞在中に描かれる。ハンマースホイは誰もいない室内画を多く描いているが、後年雑誌のインタビューで、「白い扉」が自分にとって最初の「人物のいない室内画」だとハンマースホイは語っている。
また、この作品を指し、「私は常に、この部屋のような美を思っていた。たとえ人がいないとしても、いや正確に言えば誰もこの部屋にいないからなのだろう」と自身の美意識を表現している。
制作年 : 1888年 / 技法 : 油彩、カンヴァス / サイズ : 61.7×54.3cm / 所蔵 : 個人蔵