ハンマースホイ展、2008→2020

前回、上野の国立西洋美術館でデンマークの画家ヴィルヘルム・ハンマースホイの展覧会が開かれたのは2008年のこと。
このときの展覧会が、日本、そしてアジアで初のハンマースホイの回顧展でした。
ハンマースホイは19世紀後半から20世紀初頭にデンマークで活躍し、没後急速に忘れ去られるも、20世紀後半頃から再評価の機運が高まっている画家の一人です。
>>国立西洋美術館、”ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情”展[-2008/12/7]
僕も、たまたま見掛けた展示会のフライヤーに載っていた静謐で美しい絵と、「静かなる詩情」という副題にすっかり心を奪われ、絵の好きな友人と、当時名前も聞いたことがなかったハンマースホイ展に足を運びました。
初の回顧展だったこともあり、それほど混雑することもなく、じっくり作品を堪能することができ、滅多に購入することのなかった美術展の図録も迷うことなく購入しました。
佐藤直樹『ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情』より
そのハンマースホイ展が、日本で12年ぶりに開催されることに。
上野の東京都美術館で、2020年、『ハマスホイとデンマーク絵画』展が1月21日から3月26日まで開催され、その後、山口県の山口県立美術館に巡回予定(4月7日〜6月7日)。
前回の展覧会で初めてハンマースホイの絵に触れたというひとも多く、評判もよかったので今回ツイッター上でもかなり期待値が上昇しています。
また、時代も2008年とツイッターもほとんど普及していない頃で、インスタももちろんなく、SNSの口コミで広がるという形がありませんでしたが、今回は第一回でファンになったひとがSNS経由で発信している影響から、結構な来場者数が予想されます。
もし興味がある方は、早めに行くか、平日に行ったほうがよいかもしれません。