佐藤直樹『ヴィルヘルム・ハマスホイ 沈黙の絵画』|感想・レビュー
前回、2008年に開催されたハンマースホイ展の企画を行なった、国立西洋美術館の元主任研究員の佐藤直樹さん監修の画集です(以下、画家の名前は本の呼び名に習って表記はハマスホイとします)。
この画集では、日本国内では未発表の作品も含め、代表作の54点を収録。ひとつひとつの作品の解説や、ハマスホイの簡単な略歴、ハマスホイ自身の言葉、また同時代の画家や写真の影響に関するコラムも掲載されています。
ページ数は120ページほどですが、ハマスホイのことを知りたいと思ったら、この画集一冊でも充分という内容量となっています。
前回の展覧会の図録が絶版となっているため、現在手に入るハマスホイの画集や資料としても貴重な一冊と言えるでしょう。
価格は、定価2000円。平凡社出版。