Vilhelm Hammershøi
ヴィルヘルム・ハンマースホイの世界
作品解説

若い女性の後ろ姿(アナ・ハンマースホイ)|作品解説

若い女性の後ろ姿(アナ・ハンマースホイ)

ヴィルヘルム・ハンマースホイ「若い女性の後ろ姿(アナ・ハンマースホイ)」 1884年

モデルの女性は、ハンマースホイ(ハマスホイ)の二つ歳下の妹。

ハンマースホイが初めてコペンハーゲン王立美術アカデミー主催の賞に応募し、議論を巻き起こした「若い女性の肖像、画家の妹アナ・ハンマースホイ」で描かれた女性と同一人物。

後ろ姿をモチーフに肖像画を描くことも多いハンマースホイですが、この作品は彼が「後ろ姿」を描くようになった最初期の作品です。

ハンマースホイは、この当時王立美術アカデミーで伝統的な技法を学びながら、「自由研究学校」でも美術を学んでいました。

ここは、アカデミーの形骸化した美術教育に不満を持った学生らで設立され、スケーエン派の代表的な画家ペーダー・セヴェリン・クロイヤーも教えていました。

クロイヤーは、その頃のハンマースホイについて次のような言葉を残しています。

「ほとんど奇妙な絵ばかり描く生徒がひとりいる。私は彼のことを理解できないが、彼が重要な画家になるであろうことはわかっている。彼に影響を与えないように気を付けることにしよう」

 

■作品名 : 若い女性の後ろ姿(アナ・ハンマースホイ)■制作年 : 1884年 ■技法 : 油彩、カンヴァスを板張り ■サイズ : 48×35 ■所蔵 : ロンドン、個人蔵