Vilhelm Hammershøi
ヴィルヘルム・ハンマースホイの世界
作品解説

イーダ・イルステズの肖像|作品解説

イーダ・イルステズの肖像

ヴィルヘルム・ハンマースホイ「イーダ・イルステズの肖像」 1890年頃

モデルとなった女性は、ハンマースホイ(ハマスホイ)の王立美術アカデミー時代の同窓生ピーダ・イルステズの妹イーダで、ハンマースホイとイーダは1891年に結婚することになります。

その後もイーダは重要なモデルとして、彼の絵にたびたび登場します。

イーダとの出会いは、その前年イルズテズの住居を訪問したときのことと考えられ、一年の婚約を経て結婚。この絵の制作年は、二人の婚約期間中の1890年頃と推定されています。

この絵は、正装を纏って写った写真をもとにしたものではなく、普段着のイーダを前に描かれた作品で、モデルとの距離感や緊張感を感じさせる肖像画となっています。

この時代、ハンマースホイはデンマークの正統派のアカデミーではまだ批判も多かったのですが、フランスでは批評家のデュレが「第一級の画家」と評価するなど、国外ではすでに評価が高まっていました。

 

■作品名 : イーダ・イルステズの肖像 ■制作年 : 1890年頃 ■技法 : 油彩、カンヴァス ■サイズ : 39.7×32cm ■所蔵 : パリ、ノルディスク画廊